ごじょクルは、大切なご家族を守るために、冠婚葬祭の積立やセレモニーのご準備をお手伝いをいたします。
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第124話~第126話 長女から嬉しい報告
★第124話「互助家のお彼岸③」
「世の中には天涯孤独な人もいるけれど、おじいちゃんは子供にも孫にもひ孫にも恵まれて本当に幸せだよ」と次男に語り続けるおじいちゃん。
「お前は別に家族に甘えちゃいないし、やるべきことをきちんとやってる。ちゃんと親兄弟の有り難みもわかってる。そうだろう?」
次男は「うん。僕も恵まれてるね。家族と距離を置くとか、バカバカしいよ」とすっきりした笑顔。
おじいちゃんも「そうだ、バカバカしい。それにおじいちゃんはこんなに元気なんだから、お前が相手をしてくれないとつまらないじゃないか。死んだ後も、ちゃんとお墓参りをしてくれよ? ハハハ」と豪快に笑いました。
その時、ドアをノックする音が。お母さんが「なんだか楽しそうですね。おはぎ、食べるでしょ? 作りすぎちゃったのよ」と2人分のおはぎとお茶を持ってきてくれました。(つづく)
★第125話「互助家のお彼岸④」
さわやかに晴れた日、おじいちゃんはお墓参りに出かけました。おばあちゃんとお父さん、お母さん、次男も一緒に。あいにく長男は仕事で来られませんでしたが、ひ孫が「ぼくも行きたい!」と言って嫁とついてきています。
「ねぇ、大きいおじいちゃん。おひがんってなあに?」と聞くひ孫。
おじいちゃんは墓石を洗いながら「お彼岸は、ご先祖様を供養する日だよ。こうしてお墓をきれいに掃除して、お花や線香やお供え物をして、お参りするんだ。これはとても大事なことなんだよ」。
「ふ~ん。大事なことなら、ちゃんとやらなきゃね! ぼくもお墓をキレイにする!」と、ひ孫は張り切って雑草を抜いています。
「あら、えらいわねぇ」と笑顔のおばあちゃん。次男が「よし、じゃあお兄ちゃんと競争だ!」と雑草を抜き始めました。
お墓参りの大切さを伝えるのは、親や祖父母の役目。こうして互助家のお彼岸は終わりました。(つづく)
■葬祭豆知識「実は日本にしかない『お彼岸』」
https://www.gojyokuru.net/kankonsosai/knowledge/04.html
★第126話「長女から嬉しい報告」
半年程前のある日曜日のことです。
「えっ!? それは本当なの?? まあ!」と電話口で嬉しい悲鳴を上げているお母さん。結婚して夫の転勤先・福岡で暮らす長女から、赤ちゃんを授かったとの連絡がありました。
リビングでくつろいでいたお父さんは、嬉しさのあまり、勢い良く立ち上がって湯のみ茶碗をひっくり返してしまう始末。
庭の手入れをしていたおじいちゃんは、これまた嬉しさのあまり、大切にしていた盆栽にぶつかって鉢を割ってしまいました。
お母さんもおばあちゃんも、笑顔で「あらあら。そんなに慌てちゃって」と後始末を。
長女から妊娠の報告があったときはてんやわんやの一日でしたが、互助家のみんなはそれ以降、長女の赤ちゃんに会える日を楽しみに待っていました。
あれから半年―。めっきり涼しくなった秋の日、久しぶりに長女から電話がありました。(つづく)