ごじょクルは、大切なご家族を守るために、冠婚葬祭の積立やセレモニーのご準備をお手伝いをいたします。
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第121話~第123話 互助家のお彼岸
★第121話「おじいちゃん、散骨式を終えて」
家に帰ったおじいちゃんは、小さな瓶を手に考えふけっています。
手元供養―。
おじいちゃんはガラス瓶に約50グラムの遺灰を入れてもらい、手元に残しておくことにしたのです。
(弟は遺言書を残してくれたが、それでも残された家族はあれこれ思い悩むものだ。どうしたらよいのか、亡くなった人間に確認することも議論することもできないんだから…)
(私には相談できる家族がいてよかった。あと、互助会。小さな相談事でもいつも快く対応してサポートしてくれる。この存在も心強いものだ)
そこへお父さんが「何してるの?」と声を掛けると、おじいちゃんは「互助会に電話して礼を言おうと思ってな」。
お父さん「ああ、今回も世話になった」
「まったくだ。次はおめでたいことで相談できたら嬉しい、と言っておこう。また何かしら世話になるだろうから」
おじいちゃんは互助会に電話をかけ、幸せな気分で一日を終えました。(つづく)
★第122話「互助家のお彼岸①」
おじいちゃんの弟の散骨を終え、互助家の面々は穏やかな日常を過ごしていました。
いよいよ、お彼岸。
おばあちゃんとお母さんは今年もおはぎ作りに大忙し。おはぎはおじいちゃんの大好物でもあります。
おばあちゃんからおはぎを一つだけ食べていいと許されたおじいちゃんは「おい、一緒に食べないか?」と、リビングでテレビを観ている次男に声を掛けました。
「…いらない」
次男は不機嫌そうに返事をして、さっさと自室に戻ってしまいました。
「どうしたんだ? ありゃ」とあ然とするおじいちゃん。お母さんは「大学かアルバイト先で何かあったのかもしれません。お彼岸もめんどくさいだなんていうから、困っちゃって…」と溜息をつきます。
「わかった」とおじいちゃんは次男の部屋に向かいました。(つづく)
★第123話「互助家のお彼岸②」
「おじいちゃんだ。ちょっといいかい?」とおじいちゃんは次男の部屋に入り、「どうしたんだ?」と声を掛けました。
次男の話を聞くと、些細な事で友達とケンカをしたとのこと。その時、「実家で家族に甘えてるくせに」と言われ、家族と距離を置くこと、はたまた家を出ることまで考えていたと言います。
「そうか。家族と距離を置こうと、お墓参りに行かないと言い出したんだな?」とおじいちゃん。次男は小さく頷きました。
「お墓参りはみんなで行こう。どうしても行けないときは仕方ないが、お墓参りは大事なんだよ。ご先祖様を敬う気持ちが大切なんだ。今、お前がここにいるのは、ご先祖様がいたからこそ。今よりもっと大変な時代に生まれても、頑張って生きて、子孫を残してくれた。おじいちゃんはご先祖様のことを思うと、家族のことがもっと大切に思えるんだ」
次男はおじいちゃんの話に聴き入っています。(つづく)