ごじょクルは、大切なご家族を守るために、冠婚葬祭の積立やセレモニーのご準備をお手伝いをいたします。
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第76話~第78話 長女、突然の結婚宣言
★第76話「長女の本心は…」
お父さんは長女と一対一で向き合い、結婚式を挙げたほうがいいと伝えました。しかし、長女が激怒。
「もう! なんなのよ、急に結婚、結婚って! プロポーズされたわけじゃないのに。だいたい、会えてもないんだから!」
お父さんは、あ然。しかし「確かに、そうだな」と素直に詫び、長女の部屋を後にしました。
長女は、結婚式を挙げたくないわけではないのです。結婚自体に無関心を装っていましたが、心の底では「そろそろ結婚したい」と思っていました。
でも、カズオが忙しいからと会う時間を作ってくれない。仕事への理解はあっても、やはり不安と寂しさを募らせていたのです。
すると、カズオから電話が。「大変なことになった。近いうちに会って、きちんと話をしたい」と言います。(つづく)
★第77話「長女、突然の結婚宣言」
お父さんが長女に結婚の意思を尋ねてから数日後の土曜日、夕食時に長女が帰ってきました。
「あら、おかえり。早いわね。カズオさんとデートだったんでしょ? ごはんは?」とお母さん。長女は「うん、食べる…」と返事をしましたが、どこか落ち着かない様子です。
長女が着替えて食卓につくと、アルバイトで外出中の次男を除いて一家全員がそろいました。
「あの…」と切り出す長女。一同の視線が一斉に集まります。
「カズオさんとゴールデンウイークに旅行するって言ってたけど、やめになったの」
「…そう、カズオさん、よっぽど忙しいのね」とお母さん。お父さんは「まぁ、旅行はいつでも行けるしな」と慰めるように言葉を掛けます。
すると長女は「うん。でね、旅行はやめて、結婚する」と突然の結婚宣言。
お父さんたちは「えぇ~?」と驚き、互助家の時間がしばし止まりました。(つづく)
★第78話「長女が結婚式を挙げない理由」
ゴールデンウイークに結婚する、と突然宣言した長女。急きょ、転勤の決まったカズオからプロポーズをされたといいます。
「カズオさんが福岡に転勤することになって、3年は戻ってこられないらしいの。それで、結婚してついてきてほしいって。遠距離恋愛する元気もないからね、『うん』ってその場で返事したの。私も月曜に退職願を出して、4月いっぱいで辞めるのは難しいかもしれないけど、ゴールデンウイーク中に引っ越しを済ませて籍を入れるつもり」
あまりの急展開に、お父さんたちはフリーズしたまま。お母さんがようやく口を開いて「お式はどうするの…?」
「結婚式は、挙げない。これから新居を探して引っ越しして、時間もお金もかかるもの。結婚式にお金を使うなら、その分、いい家具を揃えたいし」と長女。
そこでお父さんが「その気持ちはわかるが…」(つづく)