ごじょクルは、大切なご家族を守るために、冠婚葬祭の積立やセレモニーのご準備をお手伝いをいたします。
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第28話~第30話 おじいちゃん、ひ孫を連れて通夜へ
★第28話「おじいちゃんのひ孫がやって来た!」
おじいちゃんの友人・北山さんが亡くなったとの訃報が届いた翌日、長男が妻と子どもを連れて実家にやって来ました。
「おじいちゃ~ん!」と元気いっぱいに駆け寄る子どもは、3歳の男の子。おじいちゃんのひ孫です。
おじいちゃんは「おぉ、また大きくなったなぁ」と声をかけますが、どこか元気がありません。ひ孫も、いつもと違うおじいちゃんの様子に気付いたようです。
1時間後―。
「ぼくも行きたい!」
おばあちゃんから北山さんの死を知らされたひ孫が、お通夜に行きたいと言い出しました。自分とよく遊んでくれた北山さんは、ひ孫にとっても大切で大好きな人だったのです。(つづく)
★第29話「おじいちゃんのひ孫、駄々をこねる」
「北山のおじさんと最期のお別れなんでしょ? だったら絶対行く!」
おじいちゃんのひ孫が、北山さんのお通夜に行くと言いだしました。長男の妻が「あなたはダメよ。お通夜は遊ぶところじゃないんだから」と制しても、ひ孫はききません。
長男とその妻は、自分たち親が同行できるなら…と考えてみましたが、お通夜の日は他用があって無理な様子。
「よし。じゃあ、おじいちゃんと一緒に行こう」
おじいちゃんはお通夜にひ孫を連れて行くことを決めました。長男の妻が「でも…」と恐縮していますが、「北山くんも、そのほうが嬉しいだろう」とやさしく笑むおじいちゃん。
「おじいちゃん、ありがとう! ぼく、北山のおじさんに手紙を書いてもっていく!」(つづく)
★第30話「おじいちゃん、ひ孫を連れて通夜へ」
北山さんのお通夜に出席した、おじいちゃんとひ孫。場所は隣県の○○セレモニーホールです。
おじいちゃんはひ孫とともに焼香をすませたところで、「おじいちゃん、知り合いのおじさんに挨拶してくるから、少しだけロビーで待っていてくれるか?」。
ひ孫がソファに座っていると、「ぼく、一人?」と声をかける女性が。○○セレモニーホールのスタッフです。
ひ孫が「おじいちゃんを待っているの」と答えると、女性スタッフは一度、その場を離れ、ジュースと絵本を持ってきてくれました。
「いい子にしていて偉いわね。はい、どうぞ」
「わぁ、ありがとう!」
急いでひ孫の元に戻ってきたおじいちゃんは、そのやり取りを見てにっこり。スタッフの配慮に心から感謝し、○○セレモニーホールを後にしました。(つづく)