ごじょクルは、大切なご家族を守るために、冠婚葬祭の積立やセレモニーのご準備をお手伝いをいたします。
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第142話~第144話 次男の爆弾発言!?
★第142話「お父さんの“孫ロス”(2)」
孫の幸子がいなくなって気落ちしているお父さんを力づけようと、おじいちゃんがお母さんに焼き肉を提案。おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、次男の5人で焼肉屋さんに出かけました。
「ほら、焼けてるぞ!」と仕切り、やたらとお父さんに食べさせようとするおじいちゃん。しかしお父さんは「もういいよ。俺も歳だし、食欲ないから…。はぁ…」とまたため息をつきます。
見かねたお母さんが「ため息ばかりついてると、一気に老け込んじゃうわよ」とチクリ。
おばあちゃん「あら大変! さっちゃんに嫌われちゃうかもねぇ」
お父さん「…!」
お母さん「女の子だもの。若々しいおじいちゃんの方が好きに決まってるわ」
お父さんは目に生気を宿らせ、お肉をパクパクと食べ始めます。
おじいちゃんが心の中で「恐ろしいほど単純なヤツだが、これで安心だ」とつぶやいた矢先、次男が「…みんなに話があるんだけど」と口を開きました。(つづく)
★第143話「次男の爆弾発言!?(1)」
孫・幸子のいない寂しさを引きずっていたお父さんが、家族と共に出かけた焼肉屋でようやく元気を取り戻しました。
おじいちゃんやお母さんはほっと一安心。ところが…
次男「…みんなに話があるんだけど」
お母さん「なあに? 話って」
一同の視線が次男に集まります。次男は少し言いにくそうにしながらも、意を決した表情で「僕、大学を辞めて働こうと思うんだ」。
しばしの間、沈黙が訪れました。お父さんもお母さんもあまりに突然のことに驚き、言葉が見つからないようです。
おじいちゃんはわざとおどけた口調で「あー、びっくりした! びっくりしたなぁ! ハハハ」と沈黙を破り、「話の続きは家でしようか。もう満腹だしな」と声を掛けました。
おばあちゃん「そうね。お会計して帰りましょう」
程なく一同が店を出ると、冷たい雨が降っていました。(つづく)
★第144話「次男の爆弾発言!?(2)」
焼肉屋から帰り、リビングで顔を揃えている一同。お父さんはムスッとした表情で、リビング全体が緊張に包まれています。
次男「あの…、さっき言ったことだけど、大学を辞めて働きたいんだ」
お父さん「駄目だ」
次男「いや、ちょっと話を聞いて…」
お父さん「絶対駄目だ! 許さん!」
お父さんが声を荒らげ、平和な互助家が険悪な雰囲気に。お父さんは次男と目を合わせようともせず、お母さんはおろおろするばかりです。
おじいちゃん「おいおい、ちゃんと話を聞いてやったらどうだ」
お父さん「その必要はない! 大学に行きたいと言うから行かせてやったのに、途中で辞めたいだなんて子供のわがままだ。そんな勝手は許さん!」
お父さんは聞く耳を持たず、「風呂に入る!」と浴室へ。おじいちゃんは次男に声を掛けましたが「もう誰とも話したくない」と2階の自室にこもってしまいました。
さあ、おじいちゃんはどうする?(つづく)