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互助家のひとびと

第55話~第57話 おばあちゃん、おじいちゃんの隠し事に悩む

★第55話「おばあちゃん、おじいちゃんの隠し事に悩む」

おばあちゃんがおじいちゃんの書斎で互助会の契約書を発見してから数日後―。おじいちゃんが内緒で互助会に入会したことがひっかかったまま、どこか元気のないおばあちゃんです。

(知らない間に葬儀の準備なんて始めちゃって、どういうつもりなのかしら…)

(私もエンディングノートを書くときに葬儀について考えたけれど、さっさと準備を始めるなんて、なんだか縁起が悪いわ)

(おじいさん、あんなに元気そうに見えるけれど、まさか何かの病気に…?)

もちろん、いくら考えたって答えが出るはずはなく、もやもやと考え込むのはおばあちゃんの性分ではありません。おじいちゃんの書斎に行き、思い切って聞くことにしました。

「おじいさん、ちょっと…」(つづく)


★第56話「おじいちゃん、おばちゃんに素直に謝る」

「互助会に入会したんですか?」

内緒にしていたはずのおばあちゃんから突然、核心を突かれ、おじいちゃんはびっくり。「え? あぁ、まあ…」

おばあちゃんはどこか身体の調子が悪いのかと尋ね、何の相談もされずに寂しかったことを正直に伝えました。

「いや、どこも悪くないんだ。北山くんの葬儀がとても素晴らしいものだったと話しただろう? 奥さんから話を聞いたんだが、北山くんは互助会に入会していて、葬儀社のスタッフにとてもよくしてもらったらしくてね」

おじいちゃんは互助会のサービスについても語り聞かせ、「心配かけまいと内緒にしていたんだが、悪かった。すまん」と素直に謝りました。

おばあちゃんはホッとした様子で「本当ですよ。裕ちゃんの『わが人生に悔いなし』なんて歌っていたから、てっきり・・・」(つづく)


★第57話「北山さんの奥さんから喪中ハガキが届く」

おじいちゃんから互助会の話を聞いたおばあちゃんは、とりあえずおじいちゃんが元気なことに安心したようです。しかし、どこか腑に落ちないような、スッキリしないような…。

そんな折、北山さんの奥さんから喪中ハガキが。おばあちゃんはハガキを手にした途端、急に不安がこみ上げてきてしまいました。

「やっぱり心配だわ。おじいさんにもう少し、互助会の話を聞いてみようかしら…」

その様子を垣間見ていたおじいちゃんは、契約を結んだ営業担当者に電話をかけて相談することにしました。

「それでしたらお二人で、斎場に見学に行かれてはいかがでしょう? 定期的に見学会を開催しておりまして、スタッフが直接ご説明させていただきますから、きっとご安心いただけるかと存じます」

「なるほど。それはいいですね!」(つづく)

◆葬祭豆知識~年賀欠礼~
http://www.gojyokuru.net/kankonsosai/knowledge/10.html


 

 
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