ごじょクルは、大切なご家族を守るために、冠婚葬祭の積立やセレモニーのご準備をお手伝いをいたします。
互助会のポータルサイトごじょクルは、大切なご家族を守るために、冠婚葬祭の積立やセレモニーのご準備をお手伝いをいたします。
第106話~第108話 おじいちゃん、弟の死を知らせる
★第106話「おじいちゃん、弟の死を知らせる」
弟が生前に書いた手紙を読んだおじいちゃんは、自分がエンディングノートを書いたときのことを思い出しました。
(あいつもちゃんと準備をしてくれていたんだな。残された家族が困らないように…)
おじいちゃんはさっそく手紙に記されていた弟の友人、数人に連絡をして、弟の死を知らせました。突然のことにみな驚き、落胆を隠せない様子…。そして、葬儀に参列したいので詳細を知りたいと言います。
おじいちゃんは、弟の会社員時代からの親友であるという南さんに再度連絡をしました。弟がどんなものを好きだったのか、どんな生活をしていたかを詳しく聞いてみることにしたのです。
すると、おじいちゃんが今まで知らなかった弟の意外な一面が浮き彫りになりました。(つづく)
★第107話「おじいちゃんの弟の老後は…」
弟の親友・南さんに、弟の生前の暮らしぶりを尋ねたおじいちゃん。南さんが言うには、弟は晩年、近所の児童施設に通ってボランティア活動に精を出していたようです。
おじいちゃんは驚きました。
「弟がボランティアを!? いや、畑を借りて野菜を作ってるのは知ってましたけど、定年後にボランティアも始めていたとは…。ボランティアって、どんなことをしていたんですか?」
おじいちゃんの弟は、子供たちに自作の紙芝居を見せたり、童話の読み聞かせをしていたとのこと。南さんと奥さんも参加することがあったと言います。
(そういえば弟は子供の頃から絵が得意だったな…)
南さんからボランティアのことを詳しく聞いたおじいちゃんは、お礼を言って電話を切り、弟が作った紙芝居を探し始めました。(つづく)
★第108話「おじいちゃんの弟の紙芝居①」
おじいちゃんは居間の押し入れから弟が作った紙芝居を発見しました。大きな封筒に一作品ずつ収められており、表にはタイトルが記されています。
「きょうだいの夏休み」
「お母さん、ありがとう」
「お父さんのしごと」
「僕に妹ができた!」
「家族のたからもの」など。
いずれも家族の温かさや大切さを伝える作品のようです。
子供に恵まれなかったおじいちゃんの弟は、おじいちゃんの子供、つまり互助家のお父さんを我が子のように可愛がってくれました。やがておじいちゃんが孫に囲まれると、心から羨ましがり、孫たちも存分に可愛がってくれたものです。
しかし、孫たちもすっかり成長。おじいちゃんの弟は昔ほど互助家を訪ねることはなくなりましたが、児童施設の子供たちとのふれあいを楽しんでいたのでしょう。
おじいちゃんは紙芝居を見つめながら、名案を思いつきました。(つづく)