会社の上司や先輩、同僚そして仕事上で関係ある取引先などで不幸があったときに、どのようにすれば良いのでしょうか。
弔事への対応は社会人としての常識の1つでもあります。もっとも、一番大切なのは相手に対するお悔やみの気持ちであって形ではありません。しかしマナーがよく分からないため自分の服装や立ち居振る舞いが気になって、心のこもった弔問ができなくなっては本末転倒ですね。
やはり最低限のことは身に付けておきましょう。
なお、亡くなった方との関係性により、さまざまな対応が考えられますので、ここでは仕事上だけで縁ある人の家族が亡くなった場合を想定しています。
弔問に訪れる
仕事上の縁の場合は、お通夜に参列するケースがほとんどです。
現代のお通夜は、都合でお葬式に列席できない人が弔問に訪れる場としての意味合いの他に、故人との関係性が告別式に列席するまでの間柄でない人どちらかというと故人より遺族との関係性が強い人が参列する場という意味合いが強くなってきているからです。
では、お通夜に行くときの服装はどうすれば良いでしょう。
お通夜は元々、訃報を聞いて「急ぎ駆けつける」という位置づけでしたので、平服に黒の喪章を着けるだけでも失礼にはなりません。男性の場合、ネクタイだけブラックタイに替えればベターです。数珠の用意があれば、ベストといえます。もっともお通夜が訃報を聞いた当日でない場合は、お葬式同様にフォーマル(略式可)な装いをするほうが良いでしょう。
お通夜に参列する場合の詳しいマナー、どうしても行けない場合の対処法は別の記事がありますので、そちらも参考にしてください。
これだけ読めば服装・お香典・振る舞いを一通りマスター!お通夜に参列する際のマナー
https://www.gojyokuru.net/syukatu/manner/127/
お通夜、お葬式に行けないときの対処方法
https://www.gojyokuru.net/syukatu/manner/355/
お手伝いをする
会社によっては、総務や庶務などが社員の身内のお葬式に関する段取り一切をしきってくれるところもあります。
弔電、供花の取りまとめ・手配から始まり、弔問の段取り、必要あればお通夜やお葬式でのお手伝い要員の手配まで。最近はそのような会社は少なくなっているかもしれませんね。お通夜やお葬式のときに人手が必要となる役割は主に次の3つです、
①受付、②会計、③道案内。
いずれも式の規模次第ではありますが、ある程度の人を確保する必要があり、葬儀会社のスタッフだけでは賄えないことが多いです。会社が組織として要員手配までしてくれない場合は、自ら部下や同僚に頼まなければいけません。
決して頼みやすいことではないので、「お手伝いできることがあれば、ご遠慮なくおっしゃってください」と一声かけてあげてください。その一言が大きな救いになるかもしれません。人と人のつながりは、こういうところで生まれ、強くなっていきます。
なお、お手伝いをするときには、お通夜であってもフォーマルな服装であることが必要です。
お葬式などが終わり、忌引があけて出社してきた上司、先輩、同僚には改めてお悔やみと労いの言葉をかけるようにしましょう。
仕事もできるだけサポートできると喜ばれます。また、訃報は突然耳にすることがほとんどです。いざというときに慌てないために、ブラックフォーマル一式は早めに用意しておきましょう。