2018年8月22日から24日にかけて東京ビッグサイトで開催された「エンディング産業展2018」には、フラワーパビリオンのコーナーが設けられ、生花祭壇を手がける企業が、生花祭壇の展示を行っていました。見るとゴージャスな祭壇ばかりです。トップの写真は、神奈川県の生花祭壇事業者㈱フォーシーズンズさんの作品で「REBORN」というテーマから白亜紀の恐竜をモチーフにしたのだとか。同社は新しいスタイルの生花祭壇を追求されているということですが、この祭壇は斬新ですねぇ。かなり大きく、祭壇というより生花の技術力を披露するための作品かと思いました。多くの来場者がこの祭壇の前に集まり写真を撮っていました。インスタ映えしますよね。今回は、写真とともにエンディング産業展に展示されていた生花祭壇をご紹介します。
フラワーパビリオンの一画に生花祭壇展示コーナーが設けられ、一般的な葬儀場サイズの生花祭壇が展示されていました。こちらは同じく㈱フォーシーズンズさんの作品です。Tレックスから打って変わって、おとなしく清楚な作品ですね。やはり花は白が美しいのかもしれません。
こちらは、生花事業大手の㈱日比谷花壇さんの作品。緑を基調に、青の紫陽花が美しいです。遺影のフレームも緑でまとめてあって、全体のバランスが実にいいですね。
こちらは(一社)フューネラルフラワー技能検定協会さんの作品です。同協会は独自に認定資格を設けて、日本の葬祭事業における生花装飾文化の普及と発展を目指しています。
この作品は実に正統派の生花祭壇だと思いました。弔いの場に相応しい祭壇だと思いますが、他の祭壇と比べると残念ながらちょっと目立なかったですね。
最後の2点は、埼玉県の生花祭壇事業者㈱サンヴィラージュさんの作品です。上のペガサスは大型作品。同社は大型の祭壇も得意にしているようです。下の作品は小型の生花祭壇の中では一番印象に残った作品です。緑を基調にしつつも、白、青、紫各色をバランスよく使って、美しい小空間を演出しています。
このような生花祭壇は、技術料と生花の費用で成り立っています。花の価格は幅があり、また技術料もピンキリなので、相場といえるものは残念ながら見当たりませんでしたが結構かかりそうですね。葬儀費用を抑えたいという人が増えていく一方で、故人を弔う場を生花祭壇で飾って見送りたいという人も増えていく、2極化が進むのかもしれません。