ベルコは国内最大級の規模を誇る大手互助会です。
ベルコの葬儀費用が高いという声もありますが、葬儀費用の相場と比較すれば高くないことがわかります。
ベルコでは、「24万円のBCコース」と「48万円のBDコース」の2つのプランを用意しており、どちらのプランでも葬儀に必要なものやサービスが含まれています。
基本プランに含まれていないものはオプションとなります。
ベルコでは自社で保有している施設や関連会社が多くあり、会員向けのサービスが充実しています。
さまざまな会員向けの割引サービスがあるので、トータルで費用をかけずに葬儀を行えます。
ベルコの葬儀の費用を理解し、特徴とメリットを把握したうえで加入を検討するとよいでしょう。
葬儀費用については、こちらの記事もご参照ください。
⇒ ご参照ください。
ベルコの互助会の葬儀費用
ベルコの互助会で葬儀を行う場合の費用はいくらぐらいになるのでしょうか。
一般的な葬儀と比較してみましょう。
ベルコの互助会の葬儀コース
ベルコの互助会の葬儀コースは「2種類」あります。
月2000円を10年間積み立てて24万円になる「BCコース」と、月4000円を10年間積み立てて48万円になる「BDコース」です。
BCコースとBDコースは、使われる装具類のグレードは異なりますが、どちらも下記のような基本的な葬儀サービスが提供されます。
- 祭壇
- 棺
- 遺影
- 霊柩車
- 葬儀を行う式場の設営費用
- 式の進行費用
ただし、これらのサービス以外にも葬儀に必要なものがあります。
ベルコのプランに含まれていない費用は下記のとおりです。
- 場会場費
- 飲食接待費
- 火葬費
- 返礼品費
- 宗教者関係費
葬儀にかかる平均的な費用
平均的な葬儀にかかる費用はいくらぐらいかを確認しておきましょう。
鎌倉新書が2022年に実施した調査によると、葬儀費用の平均相場は過去最低の「約110.7万円」でした。
- (内訳)
- 基本料金 67.8万円(祭壇、式場会場費、火葬費、人件費等)
- 飲食接待費 20.1万円(通夜振る舞い、精進落とし等)
- 返礼品費 22.8万円(返礼品、香典返し等)
- 合計 110.7万円
- 宗教者関係費用 22.4万円(読経料、戒名料等)
ベルコの葬儀と一般的な葬儀の費用の比較
ベルコのプランには、式場会場費、火葬費、飲食接待費、返礼品費が含まれていませんが、火葬費は公共の火葬場なのでどこも同じです。
式場会場費については、ベルコの互助会のプランを利用している会員は、ベルコが保有する式場を会員割引の料金で使用できます。
また、返礼品や飲食の料金は、ベルコの関連企業を利用することで割引が受けられるため、格安料金で提供されます。
それぞれの明確な金額は公開されていませんが、一般的な費用と比較してもそれほど変わりません。
ベルコの葬儀の特徴
ベルコの葬儀の特徴について、「3つ」を取り上げて紹介します。
故人らしい葬儀を提案
ベルコの葬儀では、仏式以外にも「神式、キリスト教式、無宗教葬」など、あらゆる宗教・宗派に対応可能です。
祭壇も白木祭壇のほか、花祭壇を設営して故人の好きな花を供えることができます。
納棺の際の着替えやメイクでは、故人が愛用していた衣服・道具を用いて故人らしい葬儀を執り行えます。
葬儀の形式も、一般葬、家族葬のほか、一日葬で故人を送ることも可能です。
ベルコの葬儀では、故人らしさを尊重したスタイルを提案しています。
会員価格で利用できる自社ホール
ベルコは日本全国に200を超える葬儀ホールを保有しており、どの施設もきれいでアクセスがよく、利用しやすいと評判です。
ベルコの互助会の会員は、優先的にベルコの葬儀ホールを利用でき、施設の利用料も会員向けの特別価格で割引されます。
ベルコは全国各地に拠点を設けているため、転居した場合にも会員としての特典を引き続き利用できるのも大きなメリットです。
トータルでサポートできる体制
葬儀では式典の費用のほかに、通夜振る舞いや精進落としといった飲食接待や、香典返しなどの返礼品の用意が必要になります。
ベルコでは、葬儀の基本的なサービス以外にも、関連会社で飲食のサービスや返礼品の提供、葬儀に必要な喪服のレンタルサービスや着物の着付けにも対応しています。
冠婚葬祭に関してトータルでサポートできる体制があります。
ベルコの葬儀のメリット
ベルコで葬儀を執り行う際の「3つのメリット」について紹介します。
契約内容は一生保証で満期前でも利用できる
月々の積立期間が満了すると、契約の内容はいつでも利用可能になります。
サービスを受ける権利は、利用するまで一生涯続きます。
インフレなどの事情で葬儀にかかる費用が高くなったとしても、契約内容については追加料金がかかりませんので安心です。
積立が満期を迎える前に利用することになった場合も、差額を一括で支払えば同じ条件ですぐに利用できます。
引っ越し先でもサービスを受けられる
ベルコの営業拠点は日本全国13道府県にあります。
転居した場合も、転居先のベルコの窓口で引き続きサービスを受けられます。
もしも、ベルコの営業拠点がない地域に引っ越した場合も、互助会の全国組織である「一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会」を通じて、転居先の別の互助会に積立金を引き継げるよう規定されています。
同居の家族全員が利用できる
ベルコの互助会に一人が加入していれば、同居している家族全員がベルコの冠婚葬祭サービスを利用できる仕組みになっています。
家族が利用する場合も、契約者本人と全く同じ内容のサービスが受けられるので、いざという時に安心です。
ただし、一度利用した場合には利用する権利が執行するため、改めて加入する必要があります。
また適応できるのは、事前にベルコに知らせておいた家族に限ります。
ベルコの互助会とは
ここでは、「互助会のしくみや歴史」、「ベルコの互助会を運営する会社」について解説します。
互助会のしくみと歴史
(互助会のしくみ)
互助会は「相互扶助」の考え方から生まれた組織で、会員がお金を出し合って冠婚葬祭にかかる費用をお互いに助け合うことを基本としています。
互助会に加入した会員は、月々数千円の積み立てを5年~10年間という長期間続けていきます。
積立が完了すると、いつでも互助会が提供する会員向けの割引プランで冠婚葬祭を行える権利を手にします。
ベルコのように規模が大きい互助会には多くの会員から毎月多額の積立金を預かるため、この資金を式場の建設や設備購入などに活用しています。
(互助会の歴史)
互助会の歴史が始まったのは、戦後3年目の1948年の横須賀のことです。
物資が不足する中で、皆が少しずつお金を出し合い、会員の家族の冠婚葬祭を順番に行うようになりました。
1970年代の高度成長時代になって経済的にも豊かになったことで、冠婚葬祭にもお金をかけるようになりました。
また若い人が仕事を得ようと都会に出てきて、そこで将来の結婚のために互助会に加入するケースが増え、会員数が大幅に増加しています。
バブル崩壊後は、少子高齢化が進み葬儀件数が増加しました互助会の事業も葬儀を中心に広がっていきました。
ベルコの互助会を運営する会社とは
ベルコは1969年に兵庫県西宮市を拠点として「株式会社阪神互助センター(のちの株式会社互助センター)」として創業しました。
現在は北海道・秋田・宮城・愛知・三重・大阪・兵庫・奈良・和歌山・山口・香川・島根・福岡に営業拠点を構えています。
ベルコの互助会を運営する会社の状況
令和5年3月期の会員数は256万口、売上は545億円で、前受け金の残高は2,748億円です。
年間の婚礼件数は4,347組、葬儀件数は35,998件となっています。
パート・業務委託含む従業員数は5,127名(2023年3月現在)で、そのうち正社員42名です。
結婚式場を30か所以上、葬儀などを行う多目的ホールを200か所以上保有しているほか、ホテルやコスチュームサロンなど、冠婚葬祭に関連する施設を保有しています。
互助会の選び方
互助会を選ぶ際にはどうすればよいか、確認しておきましょう。
互助会の選び方
互助会を選ぶ前には、しっかりと情報収集をします。
互助会のウェブサイトなどを見て興味がわくところがあれば資料請求し、さらに詳しい情報を集めます。
不明点があれば事前に確認しておきましょう。
選ぶ際には、自宅近くにある互助会のほうが相談しやすく便利です。
実際の冠婚葬祭の式を行う際には、打ち合わせをしなければなりませんが、事務所が遠いと打ち合わせが面倒になります。
また互助会の経営状態にも注意しておく必要があります。
互助会の積立期間は5年~10年の長期間であり、実際に葬儀を行うまで数十年間も預けたままのケースもあることから、それまでに経営破綻しないか確認が必要です。
万が一、経営破綻した場合には半額が返金されるよう保全されていますが、半分は戻ってきません。
しっかりとチェックしておきましょう。
互助会選びの注意事項
互助会に加入する前に知っておくべき注意事項について解説します。
第一に、互助会の積立金では葬儀費用の全額を賄えないことを確認しておきましょう。
互助会のメリットとして、月々わずか数千円の積み立てを続けるだけで冠婚葬祭の費用に備えられるとしていますが、積立金だけでは十分ではありません。
プランに含まれているのは、葬儀の基本的なサービスに限られるため、それ以外は別途費用がかかります。
プランに含まれていない式場利用料、飲食代、返礼品代、宗教者への謝礼、火葬代は別途の契約となり、追加の費用が発生します。
参列者の数にも寄りますが、100万円~150万円程度は考えておく必要があります。
また、互助会の積み立てを途中で解約する場合には、手数料がかかることも知っておいたほうがよいでしょう。
かつては手数料に関する統一ルールがなく、25%という法外な手数料を取っていたケースもありましたが、現在では「10%~15%」に規定されています。
【ベルコの葬儀にかかる費用とは?】葬儀コースの金額と内容を紹介 まとめ
ここまでベルコの葬儀費用について紹介しました。
ベルコは国内最大級の互助会として、月々わずかな金額でも、故人らしさを活かしたしっかりとした葬儀が行えます。
ベルコが保有する「200以上の葬儀ホール」はクオリティが高いと評判です。
冠婚葬祭に関連する企業も多く多く抱えているため、トータルでサービスをうけることができます。
もしベルコの葬儀に興味があれば、一度詳しい資料を見てみてはいかがでしょうか。
葬儀費用については、こちらの記事もご参照ください。
⇒ ご参照ください。