命日のご供養を
決まった年数に行なわれる法要については知っていても、その他の年の供養をどうしたらよいか迷われる方も多いようです。そこで今回は命日の供養について考えてみたいと思います。
祥月命日の供養とは
年忌法要の他にも、一年に一度めぐってくる祥月命日には、仏壇を 清掃し、花を供え、故人の好物や精進料理を供えて、終日、灯明をともし、線香を絶やさぬ ようにして供養します。供養というのは基本的に故人の冥福を祈る作業です。ですから、普段はそれほど大掛かりにする必要はありません。簡素でもいいので、できる限り決まっている年以外も行いましょう。そうすることで、故人の魂を慰めることができますし、生きている私たちが故人をもう一度思い出すきっかけにもなります。
命日のお墓参りも供養の一つ
ごく親しい親戚だけを集めて、お墓参りに行くのも良いでしょう。その場合は、通常のお墓参りの手順を守るようにしましょう。まずは、お墓をきれいにします。その際には、墓石もその周りの土台や花代などもきれいにします。コケなどは手でむしりとるようにしましょう。雑草などは抜き、代わりに花立の水をかえて買ってきた花を供えます。その後、お水をひしゃくですくってお墓もしくは地面にかけましょう。その後、故人の好物を備え、お線香を焚いて手を合わせます。
月命日の供養は
毎月めぐってくる故人がなくなった日を月命日といいます。例えば3月1日に亡くなったとしたら、毎月1日は月命日ということになります。この時にも仏壇に供物や花をささげて、お参りしましょう。生前故人が好きだったものも備えるようにすると良いでしょう。
一番大切なのは、故人を思い出し、故人の冥福を祈るようにすることです。忙しくても、できる限り一年に一度は命日の供養をすれば、故人もきっと喜んでくれることでしょう。