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互助家のひとびと

第172話~第174話 互助家の愛犬・タロ

★第172話「互助家の愛犬・タロ(2)」

「さてと。タロ、そろそろ帰ろうか」

公園で一休みしていたおじいちゃんはタロに声を掛け、ゆっくりと歩き始めました。帰り道では、おじいちゃんにとってもタロにとっても、また一つお楽しみがあります。

しばらく歩くと、「互助さーん! こんにちは」と呼びかける声が。声の主は、おじいちゃんと同世代の男性・土屋さんです。

いつも同じ場所・ほぼ同じ時間にすれ違う土屋さんも愛犬の散歩中。土屋さんも柴犬・ユキを連れていることから、おじいちゃんたちは自然と挨拶をするようになりました。

「土屋さん、こんにちは。おぉ、ユキは今日も元気いっぱいだなぁ。ははは」

まだ若いユキは、タロにいつもじゃれついてきます。タロも、とっても嬉しそう。ほんの数分立ち止まって言葉を交わすことも、おじちゃんとタロにとって楽しい日課になっていたのです。

ところが1週間後、土屋さんではなく年配の女性がユキを連れていました。(つづく)


★第173話「春の日の胸騒ぎ(1)」

年配の女性とユキを見かけたおじいちゃんは、「土屋さんの奥さんかな?」と思いながらも声を掛けそびれました。その女性がなんとなく急いでいるように見えたのです。後ろ髪を引かれる思いなのか、何度も振り返るユキ。タロを見るユキの顔がどこか寂しそうで、おじいちゃんはふと胸騒ぎを覚えました。

それから毎日、年配の女性とすれ違い、嫌な予感がじわじわと膨れ上がっていきます。

数日後、おじいちゃんは思い切って、その女性に声を掛けました。「すみません。わたくし、互助と申します。失礼ですが、土屋さんの奥様ですか?」

年配の女性は足を止め、穏やかな笑みをたたえました。「はい。やはり互助さんでしたのね。主人から互助さんのお話をよく聞いておりまして、もしかしてと思っていましたが…」

おじいちゃんは小さく息を吸ってから「あの、土屋さんは…?」(つづく)


★第174話「春の日の胸騒ぎ(2)」

おじいちゃんがタロの散歩の途中で挨拶を交わす、愛犬家の土屋さん。土屋さんをしばらく見かけていないおじいちゃんは、土屋さんに代わって愛犬・ユキの散歩をしている奥さんに声を掛けました。

おじいちゃん「土屋さんは最近、どうされているんですか?」

奥さん「実は先日、主人が急に体調を崩しまして、入院しているんです。それで私が犬の散歩を…」

おじいちゃん「えっ! そうだったんですか…」

おじいちゃんは見舞いに駆けつけようかと思いましたが、奥さんの話しぶりから土屋さんの容態があまりよくないと察し、控えることに。「どうかお大事にとお伝えください。あと、差し出がましいですが、もしも私に力になれることがあれば。ユキを預かったり散歩させたりもできますので」と自宅の電話番号を伝えました。

奥さんはおじいちゃんに丁寧にお礼を言い、ユキを連れて歩き出しました。おじいちゃんは心なしか元気がないユキの後ろ姿を見送りながら「ユキも土屋さんのことが心配なんだろうな…」

(つづく)   

 

 
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